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研究開発
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折りたたみスマホで一気にブレーク!
10年前の「種」に、時代がやっと追いついた。

2015年入社 工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程 修了

2015年入社 工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程 修了

折りたたみスマホで一気にブレーク!
10年前の「種」に、時代がやっと追いついた。

2015年入社
工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程 修了

折りたたみスマホで一気にブレーク!
10年前の「種」に、時代がやっと追いついた。

10年前に撒いた「種」

――ちょうど10年前、このコーナーに登場してましたね。

そうでしたね。入社間もない2015年頃で、当時取り組んでいた研究テーマについて話していました。「柔らかく弾力性のある製品開発。電子部品の製造工程などで使われる材料」と言ってました。

――そのテーマは、その後どうなりました?

その後、研究を進める中、ふとしたきっかけで「硬さと屈曲の両性能を発揮する」材料が出来上がったのです。

――それは狙って作った?

いや、狙っていたのは「柔らかさと弾力性」でした。しかし研究を進めるうちに、思いがけず「硬さと屈曲」という性能に出くわしたのです。想定外でした。「相反する性能を実現する画期的な製品になる!」と色めきたって開発を進め、2020年頃に製品化に成功したんです。

――おお!

「これは売れる!」と思いました。どんな用途で使われるかは、開発した私も分りませんでしたが、「何かしらに使われるに違いない!」と思っていました。

――売れましたか?

・・・まったく売れず、引き合いもありませんでした(笑)

時代がやっと追いついた

――それが・・・

そうです。2018年頃から普及し始めた折りたたみスマホなんですが、2020年を過ぎてからより耐久性の高いディスプレイへのニーズが急激に高まり、その需要にマッチングしたのです。

――今後はどのように?

まとまった需要に応えられるよう生産性を確認しながら、徐々にスケールアップを図っているところです。

「失敗」って、ない

――今は中間管理職としてマネジメントに携わっていますね

後輩の育成もテーマですね。伝えたいのは「やってみないと分からない」ということ。最初から答えを出さず、自分でどうするかを考え取り組んで欲しい。思ったような結果が出なくても、それは「想定外の結果が出た」わけだから、それは「失敗」ではないんです。どのような結果でも、本人の蓄積になり、成長の糧になると思っています。

「意外性を提案する会社」を目指して

――どんな会社を目指したいですか?

私たちのライバルは大手です。大手と戦うためには、根上工業ならではの特色を出さねばならないと思っています。

よくお客様から「来るたびに新しいものを紹介してくれるのがありがたい」と言われます。そうなんです。私たちは、お客様の要望にただ応えるのではなく、お客様が想像もしなかったような「意外性」を提案する、そんな会社を目指していくべきだと考えますし、それができる会社だと思っています。

   
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